戦艦「コンスタンチン・ロコフスキー」戦歴
先般発生した動乱による鋼鉄のレヴァイアサン「ニコライ・ヴァツーチン」の撃沈は極東の軍事・政治に大きな影響を及ぼした。特に日本の「八八艦隊」はその軛から解き放たれ太平洋にその牙をむけようとしていた。影響力の低下を重要視した露国は進水式目前で放棄されていた四番艦「コンスタンチン・ロコフスキー」の建造を再開させることにした。三番艦「ニコライ・ヴァツーチン」の竣工から十数年がたち旧式化しており各部で大きな換装を遂げることになる。
主砲と船体はそのままだが、機関は最新式のディーゼルで87万7千馬力となり三四ノットを達成している。とはいうもののこれは緊急出力時で通常では31ノットぐらいというのが専門家の見解だ。
艦橋部分は建造中の「フルンゼ」級を流用、対25インチ砲防御を施した。
こうした結果「コンスタンチン・ロコフスキー」は「ニコライ・ヴァツーチン」沈没から数年ほどで竣工し世界を震撼させた。
露国は「コンスタンチン・ロコフスキー」竣工と同時に世界各国を表敬訪問させ、終了後は太平洋艦隊に配備すると発表した。
当然日本にも寄港し、お披露目が行われ、答礼の意味を兼ねて「八八艦隊」との観艦式を東京港で執り行った。
このとき「コンスタンチン・ロコフスキー」の主砲から「礼砲」が放たれていたが、三番砲塔から「実弾」が誤射され七〇キロ先の館山沖に着弾した。
露国政府は直ちに謝罪したが、意図は明らかだった。射程七〇キロの主砲の傘に入ったら日本は壊滅する。デモンストレーションは抜群の効果があった。
大鑑巨砲では先んじていたと思っていた日本には比較した場合優位なのは戦艦の数だけという危機的状況に陥った。
「まほろば」を擁する影司令部も一度「まほろば」を差し向けたが強化されているとはいえ、二〇インチと二五インチの差は大きく「まほろば」は撃沈寸前にまで追い込まれる。このとき「ほうらい(鳳?)」が救援、「コンスタンチン・ロコフスキー」自身も数発被弾し退却した…。
「ニコライ・ヴァツーチン」を上回る最大の脅威、「コンスタンチン・ロコフスキー」現時点ではその実力は未知数である。

現時点で判明している、諸元をここに記す。
艦名「コンスタンチン・ロコフスキー」鋼鉄のレヴァイアサン四番艦
全長400メートル
全幅50.1メートル
基準排水量25万3千トン
機関出力87万7千馬力
最大速力31ノット(緊急時34ノット)

兵装
25インチ61口径砲3連装3基9門
自衛用防御兵器十数基
搭載ヘリコプター10機以上
搭載システムについては不明。

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かなり古い小説のためあまり存じない方もいるかもしれませんがベースは某小説に登場した「ニコライ・ヴァツーチン」です。
「大和」の3倍以上の排水量、最大最強の艦載砲、読んでいてわくわくしたものです。
新書版には対比図があり、400メートルの戦艦がどんなものか想像し、ぜひ建造したい野望が「まほろば」建造中のころからありました。
いざ建造となると適用できる船体はなく、かつ資料も乏しく(オリジナルだから当然だが)実質的には建造不可能かと思ってました。そんなわけで他艦よりもディテールで非常に劣りますが、よかったら見てやってください。

2008年8月現在、食指が動かず建造中断状態ですが、あえてさらしてみることにしました。

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